※この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
40代からExcel VBA ベーシックを目指すなら、短いコードの対象と処理の順番を追う練習から始めましょう。試験形式・難易度・学習枠の組み方、MOSとの違いを整理します。合格と、仕事のファイルを安全に自動化できることは分けて考えます。

2027年4月のリニューアル予定:本稿の試験範囲と教材は、2026年10月18日に確認した現行試験を対象にしています。公式は2027年4月1日の変更と、新テキストの2027年2月発売を予定しています。現行試験は2027年3月31日まで受験可能との案内です。4月以降に受ける人は、購入・申込み前に公式のリニューアル案内で確定範囲と対応教材を確認してください。新範囲の詳細は調整中で、受験料・試験時間は変更なしと予告されています。
- Excel VBA ベーシックの試験形式・料金・公式合格率
- コード読解の難しさと、生活に合わせた学習枠の試算
- MOS ExcelとVBAエキスパートの違い
- 仕事で活かせる反復作業と、資格だけでは足りないこと
- MOS合格者が使える割引受験制度
結論:40代でも取れる。ただし「コードを読んで少し直す」練習が必要
Excel VBA ベーシックは、年齢や国籍を問わず受験でき、別の資格を先に取る必要もありません。年齢だけで合否を判断できる資料ではないため、Excelの基本操作とVBAの言葉への理解を確かめましょう。
難しさの中心は、プログラミングの高度な理論ではありません。セルやシートをVBAではどう表すのか、変数へ値を入れると何が起きるのか、If文やFor文がどの順に動くのか。最初は見慣れない短いコードを、落ち着いて追えるようにすることです。
公式データでは合格率は8割前後ですが、「簡単だから準備しなくてよい」という意味ではありません。受験者がどれほどExcelやVBAを経験しているかは数字から分からないためです。コードを読むだけでなく、自分のPCで小さなマクロを動かし、結果を確かめる時間を取りましょう。
Excel VBA ベーシックとは?40問前後・50分のCBT試験
Excel VBA ベーシックは、VBAエキスパートの4科目のうち、Excel VBAの基礎を扱う科目です。マクロとVBAの概念、基本文法、セル・シート・ブックの操作、条件分岐、繰り返し処理などの読解・記述能力を確認します。
| 科目名 | Excel VBA ベーシック |
|---|---|
| 問題数 | 40問前後 |
| 出題形式 | 選択肢、ドロップダウンリスト、穴埋め記述 |
| 試験方法・時間 | コンピューターで行うCBT形式・50分 |
| 合格基準 | 1,000点満点中700点以上(問題更新などで変動する場合あり) |
| 受験料 | 一般13,200円/割引11,880円(いずれも税込) |
| 受験資格 | 年齢・国籍を問わず受験可能 |
試験はExcel上で一つの業務ファイルを完成させる実技試験ではありません。画面に示された問題へ、選択や穴埋め入力で答えます。穴埋めでは英字・数字・記号・スペースの入力ルールがあるため、意味が分かっていても入力の正確さは必要です。
制度確認:VBAエキスパート公式「Excel VBA ベーシック」、VBAエキスパート公式「試験概要」(2026年10月18日確認)
MOS Excelとの違い|操作を整える資格と、自動化の言葉を学ぶ資格
MOS ExcelとExcel VBA ベーシックは、どちらもExcelに関係しますが、確かめる力が異なります。MOSは、ワークシート、数式・関数、テーブル、グラフなどを指示に沿って操作する実技試験です。Excel VBA ベーシックは、Excelへ処理を指示するコードの基礎を問います。
| 比べる点 | MOS Excel 365 | Excel VBA ベーシック |
|---|---|---|
| 中心 | Excelの機能を正しく操作する | 基本コードを読み、処理を理解する |
| 試験 | Excelを使う実技 | 選択・穴埋めなどのCBT |
| 向く悩み | 自己流操作を整えたい | 繰り返し作業を見直したい |
| 学ぶ順 | Excel操作に不安がある人は先に | セル・表・ブック操作ができてから |
Excelの基本操作に迷うなら、先にMOS Excel 365の難易度と勉強時間を確認するほうが自然です。日常操作はできるものの、同じ作業を何度も手で繰り返しているなら、VBAへ進む意味が出てきます。
難易度は?公式合格率8割前後でも、3つの壁がある
公式の2019年5月〜2025年12月受験者データでは、Excel VBA ベーシックの合格率は8割前後です。数字だけを見ると取り組みやすく見えますが、初めてコードに触れる人には、次の3つが壁になります。
Excelの基本普段の操作をVBAの言葉にする
セル、範囲、シート、ブックの役割が分かれば入りやすい部分です。普段のExcel操作がVBAの言葉へ置き換わります。
コード読解丸暗記せず、処理の順番を追う
オブジェクト式、変数、If、For、Withなどを上から追います。丸暗記より、短いコードを動かして結果を見る練習が必要です。
50分の正確さ入力のケアレスミスを防ぐ
約40問を解くため、一問に止まり続けられません。穴埋めの英字・記号・スペースも落ち着いて確認します。
40代の強みは、仕事の手順を知っていることです。「毎月ここをコピーする」「この条件で行を分ける」といった流れを、条件分岐や繰り返し処理と結びつけられます。一方で、慣れた手作業をコードへ置き換えるには、結果だけでなく途中の手順を言葉にする練習が要ります。
データ確認:VBAエキスパート公式「試験に関するデータ」(2019年5月〜2025年12月受験者データ、2026年10月18日確認)
何を学ぶ?マクロ記録からIf・For・セル操作まで
公式の出題範囲は10分野です。コードをいきなり長く書くのではなく、マクロとVBAの概念から始まり、記録したマクロ、モジュールとプロシージャ、基本構文へ進みます。
- マクロとVBA、Visual Basic Editor、マクロのセキュリティ
- マクロ記録と、記録されたコードの読み方
- モジュール、プロシージャ、オブジェクト・メソッド・プロパティ
- 変数・定数、演算子、関数
- Range、Cells、Offset、Resizeなどを使ったセル操作
- Ifによる条件分岐、Forによる繰り返し、Withステートメント
- ブックとシートの操作、マクロの実行
教材の例文を読むだけでは、RangeとCellsの違いや、繰り返しの回数が実感しにくいものです。練習用ファイルを複製し、値や回数を一つ変えて動かすと、コードと結果の関係が見えやすくなります。
勉強時間は生活の学習枠から試算する
一律に必要な勉強時間は示せません。まず自分が取れる枠を計算します。たとえば週6〜10時間を6週間なら36〜60時間、同じ週あたりの枠を8週間なら48〜80時間です。これは当サイトの予定計算であり、公式の標準時間や合格に必要な時間の予測ではありません。
セルや関数、ブック操作そのものに不安がある人は、先にExcelの基礎を整える時間も必要です。勉強時間を短く見積もるより、「分からないコードを実際に動かす時間」を残してください。
| 週 | 学ぶこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1週目 | マクロ記録、VBE、保存形式 | 記録した処理を開き、1行ずつ読む |
| 2週目 | オブジェクト式、セル・範囲 | Range・Cells・Offsetを動かす |
| 3週目 | 変数、定数、プロシージャ | 値がどこへ入るか説明する |
| 4週目 | If、For、With | 条件と繰り返し回数を変える |
| 5週目 | 関数、ブック・シート操作 | 対象ブックを取り違えないか確認する |
| 6週目 | サンプル問題、弱点復習 | 50分を意識し、入力ミスも記録する |
週6時間の例は、平日30分を4日で2時間、週末に合計4時間です。週10時間なら、平日1時間を4日で4時間、週末に合計6時間。取れなかった枠は実績で見直し、理解が追いつかなければ期間を延ばします。6週間表は進め方の仮案です。
最初の1冊は公式範囲に対応した教材を選ぶ
公式テキストは、Excelの基本操作を理解し、マクロ・VBAを基礎から体系的に学びたい人を対象にしています。2026年10月18日時点で3,080円(税込)、B5判199ページです。公式サイトには正誤表と学習用データもあるため、購入後は最新版を確認しましょう。
仕事でどう活かす?「手順が決まった反復作業」から始める
VBAが向くのは、毎回ほぼ同じ順番で行い、判断条件を言葉にできる作業です。人によって判断が変わる業務や、元データの形が毎回大きく違う業務は、先に手順を整える必要があります。以下の実務難易度は、元データを壊しにくいか、例外処理がどれほど必要かを基準にしたStudy Again 40の目安です。
実務難易度:低1. 月次データの書式をそろえる
見出し、列幅、日付形式、色、印刷範囲などを毎月同じ形へ整える処理は、最初の題材に向いています。まずはマクロ記録で操作を残し、不要な行を見ながら整理すると、コードと普段の操作がつながります。
実務難易度:低〜中2. 条件に合う行を確認しやすくする
期限を過ぎた行、未入力のセル、一定額を超えたデータなど、条件が明確ならIf文の練習になります。ただし、元データを削除する処理から始めず、色を付ける、別シートへ写すなど、結果を確認しやすい方法を選びましょう。
実務難易度:中3. 複数シートの定型処理をまとめる
同じ形式のシートへ見出しを付ける、一定範囲を集計用シートへ転記する、といった処理はFor文の使い道を理解しやすい例です。対象外のシートや空白行がある場合を考えると、資格範囲から実務へ一歩進めます。
目的は、クリック回数を競うことではありません。作業時間、転記ミス、担当者ごとの差のうち、何を減らしたいかを先に決めます。小さな処理でも、手順と確認方法を共有できれば、引き継ぎにも役立ちます。
資格だけでは足りないこと|共有ファイルの自動化は慎重に
Excel VBA ベーシックの合格は、基本文法を理解したことの証明です。会社の重要ファイルを安全に自動化できることや、例外処理・保守・要件整理までできることを、そのまま保証する資格ではありません。
- 元ファイルを残す:本番データではなく、必ず複製した練習用ファイルで試す
- 結果を確認する:処理件数、合計、先頭と末尾の行など、正しさを人の目でも確かめる
- 社内ルールを守る:マクロの利用、個人情報、外部教材へのデータ持ち出しについて確認する
- 他の人へ渡せる形にする:目的、入力場所、実行手順、元に戻す方法、担当者を短く残す
- 止まる場合を考える:列の追加、空白、ファイル名変更などで壊れないかを試す
最初から削除・上書き・メール送信を自動化しないこと。コピーへ色を付ける、結果を別シートへ出すなど、失敗しても戻せる処理から始めると、資格の学びを安全に仕事へ戻せます。
MOS・VBA・統計検定、今の悩みに合うのはどれ?
MOS Excel
関数、表、グラフなどの操作を整えたい人向け。Excelを使う土台に不安があるなら、ここから始めます。
Excel VBA
手順が決まった繰り返しを減らしたい人向け。コードを読み、処理の流れを理解する力を学びます。
統計検定3級
集計した数字の意味を読みたい人向け。平均、ばらつき、相関など、判断の土台を学びます。
「Excelを速く使う」「処理を自動で繰り返す」「数字を正しく読む」は別の力です。資格名の知名度だけで選ばず、来月の仕事で何を一つ改善したいかから逆算しましょう。数字の読み方に関心がある人は、統計検定3級の難易度と仕事での活かし方も参考になります。
MOS合格者は割引対象|1,320円安く受験できる
VBAエキスパートには割引受験制度があります。MOSは対象資格の一つで、Excel VBA ベーシックの受験料は一般13,200円から割引11,880円になり、差額は1,320円です。MOSの科目はExcelに限りません。ただしMOS 2013上級レベルはPart1・Part2両方の合格が必要などの条件があります。対象資格と提示方法は公式案内で確かめます。
申込み時には、割引制度を使うこと、過去に合格した資格の受験日と科目名を試験会場へ伝えます。試験当日は、合格認定証、オープンバッジ、試験結果レポートのいずれかを提示します。申告や証明がないと割引を受けられないため、会場へ申し込む前に用意しましょう。
割引確認:VBAエキスパート公式「割引受験制度」(2026年10月18日確認)
最初の一歩|練習用ブックでマクロを1つ記録する
受験するか迷うなら、教材を何冊も買う前に、個人情報を含まない練習用ブックを一つ作りましょう。3列ほどの小さな表へ見出しの色と日付書式を設定し、その操作をマクロ記録します。記録を止めたらVisual Basic Editorでコードを開き、色や範囲に関係しそうな行を探します。
すべて理解できなくて構いません。「普段の操作がコードとして残る」「一つ変えると結果が変わる」と分かれば、VBA学習との相性を確かめられます。その後、公式の出題範囲とサンプル問題を見て、公式テキストと例題を使う独学の手順へ進みましょう。
文字だけでは動きがつかみにくい人は、動画を見ながら練習用データを操作する方法もあります。オンスク.JPの「これだけマスター!Excel講座」は、Excelの基本から関数・データ分析へ進み、後半でVBA・マクロの仕組み、マクロ記録、セル操作を扱います。VBAエキスパート専用の試験対策講座ではないため、受験範囲の確認には公式テキストとサンプル問題を併用してください。
※VBAエキスパート専用講座ではありません。月額プランは自動更新です。料金・利用できる機能・無料範囲はリンク先で最新情報をご確認ください。
よくある質問
Excel VBA ベーシックは40代の未経験者でも受けられますか?
受験資格は年齢・国籍を問わず、Excel VBA スタンダードなどの合格も前提ではありません。コードが初めてなら、Excelの基本操作を確認し、実際にマクロを動かしながら学ぶ時間を取ることが大切です。
Excel VBA ベーシックの合格率はどのくらいですか?
公式の2019年5月〜2025年12月受験者データでは、Excel VBA ベーシックの合格率は8割前後です。ただし、受験者の経験や準備量は分からないため、自分の合格可能性をそのまま示す数字ではありません。
Excel VBA スタンダードの前にベーシック合格は必要ですか?
必要ありません。公式FAQでは、ベーシックに合格していなくてもスタンダードを受験できると案内されています。ただし、VBAが初めてならベーシックの範囲から学ぶほうが土台を作りやすいでしょう。
MOS合格者は割引価格で受験できますか?
MOSはVBAエキスパート割引受験制度の対象資格です。Excel VBA ベーシックは一般13,200円、割引11,880円で、申込み時の申告と試験当日の合格証明が必要です。対象資格と手続きは申込み前に公式案内で確認してください。
まとめ:Excel VBA ベーシックは、反復作業を見直す40代の入口
Excel VBA ベーシックは40問前後・50分のCBT試験で、合格基準は1,000点満点中700点以上です。公式合格率は8割前後。学習時間は、週あたりに確保できる枠と理解度から見直します。短いコードを実際に動かし、対象と処理を説明する練習を重ねましょう。
MOSがExcelの操作を整える資格なら、VBAベーシックは反復処理をコードで考える入口です。合格後すぐに重要業務を自動化するのではなく、複製ファイルで小さく試し、結果を確認し、手順を残す。その姿勢まで含めて学べば、毎月の繰り返しを少し軽くし、周囲へ引き継げる仕事へ近づけます。
- 仕事で繰り返しているExcel操作を一つ書き出す
- 個人情報のない練習用ブックを複製する
- 小さな書式変更をマクロ記録してコードを開く
- MOSなど割引対象資格の証明を確認する





